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                                          会長あいさつ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 日本高等教育開発協会の会長に就任するにあたって、ごあいさつを申し上げます。日本高等教育開発協会は、日本の高等教育機関の教育と学習の質の向上に貢献することを理念として、高等教育開発に関わる研究活動のみならず、大学教職員を対象とした研修、各種認証事業など幅広い活動を行ってきました。今後も、これまで積み上げてきた知見を引継ぎ、日本高等教育開発協会の発展に向けて取り組みたいと考えています。具体的な活動の方向性としては下記の3点を考えています。

 

1.カリキュラム開発支援

 教育の質保証や教学マネジメントの推進が求められる中で、大学は個々の授業の改善だけでなく、カリキュラムの改善を組織的に推進することが期待されています。これまで日本高等教育開発協会では、ミドルレベルのFDとしてカリキュラム開発を位置づけ、カリキュラム・コーディネーター養成研修会を開催するなどカリキュラム開発支援の領域を牽引してきました。今後は、蓄積したカリュラム開発の知見にもとづき、個々の大学のカリキュラム開発支援に積極的に関わっていきます。

 

2.研究開発の推進

 日本高等教育開発の活動の発展に向けては、研究開発の推進が重要になります。すでに高等教育開発の発展に資する研究に対して一定額を支給する研究費助成事業を開始しています。2022年3月には、『高等教育開発』という名称のジャーナルを発刊することができました。研究費助成事業とジャーナルの刊行を継続するとともに、高等教育開発領域の叢書を新たに刊行するなど、高等教育開発に関わる研究とその成果の発信を推進します。

 

3.新規事業の開発

 念入りに計画を立てて実践することは重要ですが、急速な環境変化の中では、状況を見てとりあえずやってみるという姿勢も大事です。日本高等教育開発協会は年度当初に事業計画を定めますが、事業計画に記されていなくても新しい取り組みの提案があれば検討のうえ推進したいと考えています。そのために、多様な背景や考え方をもった人々が集まり対話できる機会を積極的につくり、日本高等教育開発協会を新しい発想が得られる場にいたします。

 

 会員のみなさまと日本高等教育開発協会をさらに発展させ、日本の高等教育機関の教育と学習の質の向上に貢献できるように努めて参りたいと思います。さらなるご支援・ご指導をどうぞよろしくお願いします。

 

2024年4月1日

 

日本高等教育開発協会

会長 中井俊樹


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