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2026年度 第2回JAED研究会(実践編)実施報告

 日本高等教育開発協会では2026年度中に3回の研究会(研究編/実践編/リトリート編)を計画しています。そして、2026年7月24日(金)13時半~15時半に第2回研究会(研究編)をオンラインにて開催いたしました。当日は16名の参加者(正会員10名、準会員4名、学生会員1名、非会員1名)でした。第1部「報告セッション」、第2部「対話セッション」という2部構成で進行しました。報告内容は以下の通りです。

・報告1:「徳島大学におけるネットワーキングとコミュニティ開発」(吉田博)

・報告2:「SDASモデルの検証―ミドルレベル教育開発の実践―」(西野毅朗)

・報告3:「ファカルティ・ラーニング・コミュニティ(FLC)実装の試み」(杉森公一)

 対話セッションでは、「高等教育開発研究とはいかなるものか」と「これからの高等教育開発研究を考える」の2つのテーマについて、ブレイクアウトルームで議論し、全体で共有しました。以下は、各テーマに関するルーム別の議事録を生成AIを用いて要約し、筆者が内容を確認、修正したものです。

 テーマ1】学内におけるネットワーキングとコミュニティ開発法

 ダイアローグ1では、学内のネットワークやコミュニティは、制度的に設置するだけでなく、日常的な対話や信頼関係を積み重ねることで形成されることが共通して指摘されました。全学FDや研修、オープンキャンパス、カリキュラム作成、出張講義などの公式な機会は、普段接点の少ない教員同士や、学部・学科と大学執行部をつなぐ契機になります。特に、所属や世代の異なる教員を混ぜたグループワークは、情報やアイデアを共有し、新たな関係をつくるうえで有効です。

 一方、実際のネットワーク形成には、挨拶や雑談、授業・学生についての何気ない会話といった非公式な交流も重要です。こうした日常的な関係づくりが、困ったときに相談できる心理的に安全な環境づくりにつながります。また、情報を持つ人が他者同士を結び付ける「仲介者」としての役割を果たしている事例も示されました。

 課題としては、教育開発センターなど全学組織の教員が学部・学科のコミュニティに入り込む難しさが挙げられています。授業改善について同じ内容を伝えても、既存の信頼関係の有無によって受け止められ方が異なるため、学部内の協力者を得ることや、学科FD、教授会、出張講義などを足掛かりに継続的に関係を築く必要があります。

 また、自発的に立ち上げたコミュニティには、安全に話せる場としてのニーズがあるものの、運営者の多忙化によって活動が停滞しやすい。主催者個人に依存せず、どのように継続可能な仕組みにするかも課題として示されました。

 【テーマ2】今後のネットワーキングとコミュニティ開発の課題と解決策

 ダイアローグ2では、コミュニティを一時的な交流で終わらせず、持続・自走させるための条件と具体策が議論されました。

 まず、コミュニティには、参加者が気軽に集まれる物理的・心理的な「場」が必要です。「そこに行けば誰かがいる」と感じられるセンターのスペースやサテライト室、お茶菓子を用意した対面交流などが、偶発的な出会いや相談を促します。分散キャンパスの場合にも、歩いて立ち寄れる場所や、オンライン・オフィスアワー、共同オフィスアワーなど、カジュアルな接点を意図的につくることができます。採用時期が異なる新任教職員に継続的なFD機会を提供するため、相互メンタリングやフォローアップセッション、放課後学習会などを組み合わせることも考えらます。単に「集まる」だけでは活動が消滅しやすいため、コミュニティの目的や目標を明確にすることが重要です。

 運営面では、教員個人の熱意だけに依存すると自走が難しいため、職員による業務のルーティン化や運営支援が重要になります。ただし、職員側にも業務負担があることから、FD担当者が職員業務の一部を支援し、相互に協力できる関係を構築することが解決策として示されました。資金の獲得も、活動の実施だけでなく、運営者のモチベーションや活動の正当性を支える要素になります。

 情報発信については、ニュースレターが事務連絡中心になりやすいため、イベント報告や実践事例を盛り込むなど構成を工夫する必要があります。ポッドキャストや事例報告会、そのスピンオフ企画など、多様な媒体・形式を用いることも提案されました。

 最終的には、大学や担当ディベロッパーの特性に応じて、公式・非公式、単発・継続、対面・オンラインを柔軟に組み合わせることが、持続的なコミュニティ形成に必要であると整理できます。

最後まで残った14名で記念撮影

 

<参加者アンケートより(一部抜粋)>

・「発表も3大学の事例があり、参考になるところや、新しいアイデアを喚起させられました。議論も少人数でしっかり話すことができ良かったです。」

・「ネットワーキングとコミュニティ開発というテーマは個人的にも大学としても大きな課題でしたので、最先端の実践の知識を得られたこと、また先生方と経験を分かち合えたことは貴重でした。」

・「自分のコミュニティへの関りや今後の方向性を再整理できました。」

 

次回、第3回JAED研究会(リトリート編)は、9月5-6日に対面@金沢にて開催します。奮ってご参加ください。

 

 

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JAED

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